会津みしらず柿
原点となった会津みしらず柿
先代のじいちゃんが、田畑農家だったうちを果樹園にすると決めて
一番最初に植えた果物がみしらず柿だった。穫る時の色上がりや
渋抜きの仕方で甘みや食味が変わり、
と言っていた。渋抜きに使う焼酎やガス、温度や湿度、貯蔵期間を
何度も何度も変えて、満足出来る様になったのは当代の園主になって
からだ。正直見た目はきれいじゃないし、硬い柿が好きな人には
うちの柿は向かないかもしれない。
『味はいいけど贈り物だから見た目がね〜。』
『硬い柿が好きだわ』
と言われることがある。きれいに硬く仕上げることもできるけど、
それをするとどうしても味が落ちる。
『お客さん全部に応えてぇ。』
と今でも頭を抱えるが悩んで悩んで行き着くのはじいちゃんの言葉。
そして心の中で、
と言い聞かせる。
何十年もお付き合い下さっているお客様に育んで頂いたみしらず柿。
生業をする上で当園地の原点となっている果物です。
ほろける果肉とみずみずしい果汁から出る濃厚な甘さをご賞味下さい。